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dempax
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ハイナンNETニュース より
ハイナンNETニュース http://blog.goo.ne.jp/hainan-net より抜粋転載
2007/06/27 アメリカ下院決議案 http://blog.goo.ne.jp/hainan-net/e/bc9455cc54a1e2a54137ce62ca4c2ea3
[中略]
結論としては,僕はアメリカで議会採決がなされようとしている要因について,ロビー活動は決定要因にはならないと思うし,ましてや人道的な見地から決議案を支持した,などとは到底思えません. それよりも,「慰安婦」問題がアメリカにとっても国益となっていることに着目すべきだと思います.
また,今回の決議案では修正意見として「日本の首相が公式謝罪すれば,これまで繰り返された日本側の声明と誠実さへの疑問を解く助けとなる」という文が挿入されました.
これは,裏を返せば日本側が決議を受け入れれば,それで問題が解決したとみなす,というアメリカの意図を示すものです. しかし,重要なのは安倍首相が4月に訪米してブッシュに謝罪したことにも言えますが,アメリカが納得するかではないことは明らかです. 僕は今回の決議が出されることの意義やその内容は,一部留保をつければ素晴らしいものだと思います. ただ,被害者を抜きにして,日米間での政治決着によって問題が解決すると考えるのは明らかに筋違いです.
朝日新聞などでもアジア女性基金の中心的なイデオローグであった大沼氏が「日本の謝罪をもっと評価すべき」という趣旨の文を寄せていますが,むしろ,なぜその「謝罪」が評価されないのか? 多くの女性たちが基金を受けとらなかったのか? ということを考えるべきでしょう.
他のブログを観ていても,「なぜアメリカからこんな決議をだされなければならないんだ!」という論調は多くあります. 僕もそれはその通りだと思います. なぜなら,この問題は加害の側としての責任を持つ日本政府と被害者との問題であると考えるからです.
2007/06/23 ワシントンポストの広告と公娼制について http://blog.goo.ne.jp/hainan-net/e/69e0a7bf451fd58034d0a15bf27dfaf7
[中略]
「いわゆる「売春婦」であったなら「慰安婦」にされても仕方ない」ということにはなりません. 「慰安婦」制度と「売春婦」を切り離そうとする批判は思いがけず「売春婦」への差別を助長してしまうのではないでしょうか?
そもそも近代の公娼制度とは「軍隊慰安と性病管理を基軸とした国家管理売春の体系であり,近代国家の建設-とりわけ強力な軍隊の建設-の利益を結合して誕生した制度」*1 と言います. 当初から軍隊と密接に結びついていたのです. 強い近代国家建設のために強い兵隊(男性)が必要で,そのためには国家が管理(性病予防など)する「安全な売春婦」(女性)が必要とされたということです. ナポレオン時代のフランスで生まれ,日本には明治時代に導入されます.
公娼制で働いた女性たちに自由はあったのでしょうか? 日本の公娼制では廃業するときに親の許可が必要でしたから本人の自由はありません. それに経済的に言えば,公娼制で働く女性は貧しい人達が多く,加えて売買春業者はかのじょらに借金を背負せるので,たとえ賃金をもらっていてもそれ以上の借金がかさむように仕組まれていたと言います. また1日に相手にする人数も20・30人以上であったケースも少なくなかったようです.
このように見ると,次のように研究者が言うのもうなずけるでしょう. 「公娼制という国家による無制限な性暴力は「慰安婦」制度の歴史的背景ではなく,土壌そのものであり,その本質において連続した制度であると言える」. *2
この公娼制は大日本帝国の植民地支配・侵略戦争によって軍隊とともにアジアへ展開していったのでした. そしてアジアではより暴力的に公娼制度の性暴力が展開されました. 1930年代からつくられたと理解されている「慰安婦」制度には上のような前史があったと言えるでしょう.
「慰安婦」制度の批判は公娼制とそれを必要とした近代国家の批判にまで結びつかないと不十分だと思います. 公娼制批判は日本人の元「慰安婦」がほとんど全く被害を告発していない状況を変えうるでしょうし,また現在の軍隊と性暴力の関係を考える契機を私たちにくれるでしょう.
[以下略]
[関連]Stiffmuscleの日記 2007/07/07 元日本人慰安婦の回顧録:「オンナには地獄だった」-城田すず子さんのこと http://d.hatena.ne.jp/Stiffmuscle/20070707
*1:藤目ゆき『性の歴史学-公娼制度・堕胎罪体制から売春防止法・優生保護法体制へ』p51,不二出版 1997/03 isbn:4938303183
*2:宋連玉「公娼制度から「慰安婦」制度への歴史的展開」『日本軍性奴隷制を裁く 2000年女性国際戦犯法廷の記録第三巻』p39 緑風出版 2000/11 isbn:4846100170
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151ハイナンNETニュース より
dempax
2007/07/17 21:30:14
ハイナンNETニュース http://blog.goo.ne.jp/hainan-net より抜粋転載 2007/06/27 アメリカ下院決議案 http://blog.goo.ne.jp/ ...
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