「つくる会」の軍師にでもなりたや秦郁彦さん RSSフィード
 

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5kmiurakmiura   1  Re:「つくる会」の軍師にでもなりたや秦郁彦さん

秦氏の沖縄に関する論は、慰安婦問題と同様の戦略なのでひとこと。

「軍命令があったかどうか」という土俵に議論すすめる際には注意したほうがいいと思います。従軍慰安婦の場合は狭義の強制があったかどうか、という議論にもちこむことで、複雑に心理的な過程である強制売春・性奴隷化の過程を単純化して裁く(すなわち自己責任か否か)という手法が導入されましたが、これはそもそも国・軍がおこなった隠蔽工作を、そのまま60年以上の時代を超えて運用しているということに他ならず、隠蔽したというさまざまな状況証拠を踏み越えて「書類がないから自己責任」という理屈です。結局、第二次世界大戦における日本の行為は「ファシズムではなくて自己責任」と主張したいのだろうな、と思います。あいも変わらず「総ざんげ」。

沖縄に関しても同じことを秦氏はしようとしている。したがって、その土俵に踏み込むには、当時の国・軍部の工作をそのまま現在請け負っている彼の歴史学を、いろいろな角度から批判することがポイントになると思います。そうでないと、従軍慰安婦の議論と同様「資料をだせ」連呼の呼び水になるだけで徒労になると思います。

なお、沖縄の場合にも米軍の資料が重要になってくるだろうな、という気がしています。これまた林先生のサイトから。

慶良間・集団自決 米公文書に見る「軍命」

沖縄タイムス』2006.10.11

http://www32.ocn.ne.jp/~modernh/paper73.htm

これらの米軍の報告書の記述は、何人かの島民の証言に基づく記述であると見られる。報告書の日付から見てそれらの証言は3月末か4月初めにはなされている。それらの証言を記録した尋問調書があるはずだが、残念ながらまだ見つかっていない。それらが出てくるともっと詳細にその証言内容がわかると思われる。ただこれらの断片的な内容からも、「集団自決」がおきた直後の時点において、慶留間島では複数の日本兵から米軍上陸時には自決せよと命じられていること、座間味でも島民たちが自決するように指導されていたことが、保護された島民たちの証言で示されている(ただ座間味以外の慶良間の島民による証言が含まれている可能性はある)。日本兵という主語が明記されているのは慶留間のケースだけだが、日本兵からの自決命令があったことは、戦後創作されたものではなく、すでに3月下旬時点において島民たちによって語られていたことがわかる。慶良間の島民たちは、いざというときには自決するように命令あるいは指導・誘導されていたことは、多くの島民の証言によってすでに明らかにされているが、あらためて当時作成された報告書によっても裏づけられた。米軍の状況認識は正確であったといえるだろう。

米軍に保護された島民たちからは、家族を殺したことを悔い、山に隠れている人たちに本当のことを話して死なずに家に戻るように話したいとはっきりと言う人たちが何人も出てきたことも書かれている。日本兵による虐待に反発し投降してきた朝鮮人軍夫の記述がいくつもある。3月下旬の段階での慶良間列島の状況がわかる資料であり、日本軍を中心とする戦時体制が島民の生命を犠牲にしたことがよくわかる。部隊長の特定の命令があったかなかったという問題だけに「集団自決」の議論を限定し、日本軍の名誉回復をはかろうとする企てが、いかに視野の狭い、木を見て森を見ない愚論であるか、米軍資料を読みながら改めて感じた。

返信2007/10/17 02:24:15
  • 5Re:「つくる会」の軍師にでもなりたや秦郁彦さん kmiurakmiura 2007/10/17 02:24:15
    秦氏の沖縄に関する論は、慰安婦問題と同様の戦略なのでひとこと。 「軍命令があったかどうか」という土俵に議論すすめる際には注意したほうがいいと思います。従軍慰安婦の場合は狭義の強制があったかどうか ...