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nagaikazu
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Re:Re:Re:誤解が生じる理由
takeo1219jpさんへ
微細な点をつつく質問をして申し訳なかったのですが、慰安婦問題には吉田証言など信憑性に疑念が持たれる情報があり、そうした情報と並列に並べることにより研究者の評価を落とす行為が発生していると思われるので、研究者にはなるべく曖昧な発言を避けていただきたいと不遜を承知の上で申し上げる次第です。
ご教示および、ご忠告ありがとうございます。つまり、こうではなくて、
たしかに人身売買と強制売春は、古今東西をとわず、世界中のいたるところにあります。しかし、国家機関がその構成員のための福利厚生施設として、性欲処理施設を設置し、そこで強制売春をおこなった、あるいは強制売春がおこなわれるのを容認していたというケースは、あまり他に例がないでしょう。
以下のように言うべきであったということですね。了解いたしました。
たしかに人身売買と強制売春は、古今東西をとわず、世界中のいたるところにあります。しかし、国家機関がその構成員のための福利厚生施設として、性欲処理施設を設置し、そこで強制売春をおこなった、あるいは強制売春がおこなわれるのを容認していたというケースは、どこにでもあるものではありません。
ところで恥かきついでに申し上げますと、Susan BrownmillerのAgainst Our Willですが、秦さんがたびたび言及されているのに、不勉強で目をとおしていませんでした。日本語訳も出ているのだから、もっと早くにインドシナ戦争でのフランス軍の移動野戦慰安所についても知っておくべきだったですね。
それで、これは細かいことなのですが、「移動野戦慰安所」の原語は何だったのでしょうか。この場合、原語というのは、フランス軍の使った名称(フランス語)とそれをSusan Brownmillerがどのような英語に訳したのか(英語)に両方をさしています。mobile comfort stationだとは思えないのですが。
われわれは日本軍がそのように名をつけたために、軍が設置した軍用性欲処理施設のことを「慰安所」ないしは「軍慰安所」と呼んでいますが、元来「慰安所」にはそういう意味はありません。Turkish Bathの和訳である「トルコ風呂」には、性的サービスをする施設という意味が、最初はなかったのと同じです。
ですので、フランス軍がどういう名称をつけていたのか、興味があります。
それから比較ということですと、一般的に言って、軍隊と売春業との関係は、以下のように類型化できます。
1.民間の売春業を規制する風俗警察権は一般の文民警察あるいは行政官庁に所属し、軍隊の構成員は一般の利用者と同じように私人として利用する。風俗行政の方針として公娼制がとられる場合も、とられない場合もある。
2.軍管理売春:民間の売春業を規制する風俗警察権の全部または一部を軍が行使するケース。営業の許認可のほか、いちばん重要なのは性病検査を軍が実施する。また、軍隊の構成員に対して軍が使用する売春施設を指定し、それ以外の売春施設の利用を禁止する。アメリカなどで見られたケース。
3.軍制の一部にくりいれられたケース:軍の編制内に性欲処理施設をとりこんでしまったケース。軍営売春といってもよい。この場合性欲処理施設は民間の施設ではなくて、軍の施設となる。よって、性欲処理施設に対する軍の風俗行政権は一般の行政的警察権ではなくて、軍の内部に作用する軍事指揮権の一端(軍事警察権)となる。
このケースは、性欲処理施設の運営を民間の業者に委託する場合と、軍が直営する場合とにわかれる。
日本軍においても、1933年に熱河で混成第14旅団がとったのは、2の軍管理売春でしたが、日中戦争期になると、3のケースが主となります。ナチス・ドイツは占領地では2と3を併用していたようですね。お示しのフランス軍の「移動野戦慰安所」はたぶん3だと思いますが、そのあとのベトナム戦争時のアメリカ軍の場合は、2だと思うのですが、いかがでしょうか。
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16Re:Re:Re:誤解が生じる理由
nagaikazu
2007/04/30 16:58:35
takeo1219jpさんへ 微細な点をつつく質問をして申し訳なかったのですが、慰安婦問題には吉田証言など信憑性に疑念が持たれる情報があり、そうした情報と並列に並べることにより研究者の評価を ...- └
18Re:Re:Re:Re:誤解が生じる理由
takeo1219jp
2007/04/30 21:06:37
nagaikazuさん、お返事ありがとうございます。 なお、投稿14の「ヴェトナム戦争ではフランス軍もアメリカ軍も」の記述は、フランス軍に関してはインドシナ戦争ですので、誤りです。「ヴェトナムで ...
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18Re:Re:Re:Re:誤解が生じる理由
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