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nagaikazu
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Re:秦郁彦は研究者なのか?
>>具体的な人間の評価をして見ましょう。秦郁彦は「慰安婦と戦場の性」を書きましたが、その内容は慰安婦の研究とは言えないでしょう。彼は元慰安婦に1人も会っていないし、その証言から慰安婦がどの様な存在であったか描き出そうとしていない。
私も慰安婦について論文を1本書きましたが、元慰安婦の方とはどなたとも会っていませんし、論文では元慰安婦の方の証言をまったく使用していません。もし、それが研究者としての条件であるならば、私も研究者とはいえません。
秦さんは多くの学術的著作を公表されている、立派な研究者です。そうであるからこそ、彼のこの問題に関する学説が、安倍首相の発言や読売新聞の論説や池田信夫氏のブログの主張の根拠とされるのです。ですので、問題とすべきは、彼が研究者であるかどうかではなくて、彼の研究および学説の妥当性でしょう。そして、具体的に慰安所および慰安婦についての秦氏の学説を学問的な手続きにしたがって批判しないと、秦氏を批判したことにはならないと思います。
秦氏の学説で、上記の言説の根拠とされている主要な論点をあげれば、
1.慰安所システムは戦地公娼制あるいは公娼制の戦地版であるという説
2.日本軍が組織的な慰安婦の強制徴募策を採用していた場合のみ、日本政府に法的責任が発生するのであり、それ以外の場合には責任はない。そして、そのような強制徴募策が採用されたことを示す事実はない。よって日本政府に法的責任はない、という責任解釈。
であり、あと付随的に、
3.慰安婦の総数は数万規模であり、民族構成も日本人がいちばん多かった。
4.慰安婦の待遇は給与面を含めて、通常の公娼制度なみかそれよりもよかった。
というものがあげられるかと思います(ほかにもあるかもしれませんが)
私が自分の論文でとりあげたのは、主として1の問題です。軍慰安所システムは、たしかに公娼制度を前提とし、それを下敷きにしているが、しかしそれが軍の組織であった点で、公娼制度の枠をこえている(軍慰安所は公娼施設ではありえない)というのが、私の論点であり、それを内務省の資料と軍の規定等の軍資料および軍人の日記や回想を材料に実証したつもりです。
秦氏は軍事史の専門家なのに、軍慰安所が軍の後方組織として軍の編成にくみこまれていたという事実を、意図的にか無意識なのかはわかりませんが、明らかに無視しています。これは、私は問題だと思います。
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21Re:秦郁彦は研究者なのか?
nagaikazu
2007/05/12 07:41:30
具体的な人間の評価をして見ましょう。秦郁彦は「慰安婦と戦場の性」を書きましたが、その内容は慰安婦の研究とは言えないでしょう。彼は元慰安婦に1人も会っていないし、その証言から慰安婦がどの様な存在であ ...- └
22Re:Re:秦郁彦は研究者なのか?
zames_maki
2007/05/12 14:31:27
>それが研究者としての条件であるならば、私も研究者とはいえません その可能性は高いでしょうね、 しかし、最も問題なのは秦が研究者か怪しいのは、その関心領域が慰安婦ではなく、慰安婦に関する吉見義 ...
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22Re:Re:秦郁彦は研究者なのか?
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