2008-05-17
■ カール・ヨネダ『アメリカ一情報兵の日記』(part 2)

八月三日 木曜日 朝雨・午後晴天朝起きて「ミチナは陥落したか」と戦友に聞くと、「まだだ。今、掃討中だ」と答える。ジープに飛び乗ってミチナに行く。町は死臭におおわれている。銃声が途絶え安心したのか二羽の禿鷹が空高く旋回しており、数羽のカラスがカー、カーと鳴いている。
トレンチ(塹壕)というトレンチには日本兵の死体が重なり合っている。ある者は砲弾の炸裂で即死、ある者は機関銃の的となり、あるものは手榴弾で自殺している*1。
ミチナを守備した日本軍将兵は、“皇国のために”命を捧げた。彼らの指揮官である丸山大佐は、特別強固につくられた個人用居室壕で風呂をとり慰安婦の給仕で食をとり、己の安全が危険となるや部下を捨てて後方に遁走した。彼の上司である龍兵団の水上少将は、数日前ミチナの市外で自殺した。(以下略)
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