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16zames_makizames_maki   1  なぜmacskaは批判されるか(その3)読売新聞の社説はなぜ歴史修正主義と言えるのか?

(続き:無知なmacska批判)

なぜ読売新聞社説歴史修正主義(歴史の歪曲)と言えるのか?


読売新聞は、その社説ドイツ軍における慰安婦制度の存在を指摘し、EU議会での慰安婦決議に参加したドイツを「自らの国の問題には口をつぐむつもりか」と書き、ドイツにも慰安婦問題があると言いたいらしい、又macskaによれば読売新聞慰安婦への強制という犯罪があった事は認めているが、彼らの主張は犯罪が組織によるのもか個人のものかを議論したい、というまっとうな指摘だという。

 だが、この2つはドイツでの過去の克服(ドイツ人によるホロコースト等の認識の歴史)の事情を知れば、もろだしの歴史修正主義(歴史の歪曲)であることは明白だ。なぜなら、


(1)

ドイツの歴史学者エルンスト・ノルテは1986年「過ぎ去ろうとしない過去」というエッセイを書き歴史家論争即ち歴史歪曲運動の発端を作った。ノルテは「ナチのホロコーストスターリンの大粛清や、ポルポトの大虐殺と比較可能である、と述べてアウシュビッツの歴史的意味合いを相対化しようとした。ノルテはホロコーストソ連という階級殺戮という、より大きな悪事を阻止するための小さな悪事に過ぎない、とした。つまりボリシェビズムの脅威を強調することでアウシュビッツを免責しようとした」(参照のための出典:石田勇治「ジャーナリズム歴史認識」、p304)

 ドイツ歴史修正主義者は、ホロコーストというドイツの悪事を相対化するために、ソ連カンボジアも悪事を働いたではないか、と言い出した訳だ。

 読売新聞のいう「ドイツにも慰安婦はいたではないか」というのは、まさにこれと同じ論理である。これはある国が他国の犯罪に口を出すか否かというような問題ではなく、読売新聞日本国内に向けての単なる言い逃れのための論法に過ぎない。もちろんドイツではこうした議論ははっきり否定されている。EU慰安婦決議を行ったドイツ人がこれを聞いたら、読売新聞のあまりの厚顔無恥に激怒するに違いない。当然バウネットジャパンはこうした意味を知っており、読売への抗議はそうした背景を持って行われていると考えるべきだ。


(2)

ドイツ政府は歴史修正主義(歴史の歪曲)を次のようなものと1992年4月27日連邦議会で答弁している。

 「広義の修正主義とは第2次世界大戦ドイツ第三帝国について、戦後間違った叙述がなされているとして、国家社会主義(ナチ)に有利に修正しようとする努力のことです。狭義の修正主義とは、第2次世界大戦の過程で何百万人というユダヤ人が、ガス室において殺害されたという証明済みの歴史的事実を否定することであります。」(梶村太一郎の引用による、「ジャーナリズム歴史認識」、p78)梶村太一郎氏はドイツの過去の克服と慰安婦問題に詳しいジャーナリストであり、彼ははっきり安部晋三歴史修正主義者と呼んでいる。

  ここで大事なのは、日本で雑誌マルコポーロに掲載された記事がまさにこの狭義の修正主義にあたること。即ちユダヤ人殺害はあった、しかしそれほど大量ではなかった、だから云々という言い方はドイツでは政府レベルではっきり歴史修正主義(歴史の歪曲)と認識されているということだ。


macskaは読売新聞社説の内容とは、慰安婦への強制はあった、しかしそれは日本軍による組織的犯罪ではなく個人によるものだという主張であり、この主張自体はまともなものだという。だが上記と見比べれば明らかなように、これは起きた事件を少しでも軽いものにしようという、歴史修正主義者の悪辣な言い方そのままである。


読売新聞の論理の行く末は容易に想像がつく、個人の犯罪であればそれは例外的なもので、被害者の数はずっと少ないだろう、おそらく今被害者からの申し出がないもの以外はないと言ってもいいだろう、そんなたいした事のない数の事件で日本政府が責任をとる必要はない、というひどい論法である。こんな馬鹿馬鹿しいものだからバウネットジャパンは相手にしていない。逆にこういうものをまともに検討すべき主張とそのブログで書いたmacskaはどうかしている


(3)

無知なmacskaはこうしたことを知らずに馬鹿げたブログを書いた(問題のブログhttp://macska.org/article/209)。日本でも慰安婦問題に関心を持てば誰でも知りうることを、彼は知らなかった。その間違ったことが書かれたブログが削除されるべきなのは当たり前のことであろう。

  また慰安婦に関してヨーロッパから発言する人がいるが、もし本当の意味でヨーロッパに住んでいるなら、こうしたドイツの過去の克服の経緯と、発言の背景を伝えるべきではないのか?

返信2008/08/03 12:23:33